ここ最近のペットボトルにくっついてくる、チャームやマグネットの類。あれって欲しい人は全種類集めようと必死になりますが、興味のない人にとってはただのゴミですよね。
だから興味のない人が、欲しい人に『これ欲しい?』なんて聞くとすごく喜ばれます。
ただのゴミにするはずが思ったよりも喜ばれちゃって、しかも相手からの評価まで上がっちゃって、一石二鳥だったりします。
しかも元手はタダですから。景品ですから。
目的がはっきりしているプレゼントは、とっても楽です。ところが『お中元』『お祝い返し』などの不特定多数の人に贈るものはそうは行きません。不特定多数の人に必ず喜んでもらえるものなんて、ないからです。かといって商品券を送るわけにも行かずに、考えすぎて最終的には『ギフトカタログにしちゃうか』ってなってしまうのです。
このギフトカタログが曲者で、もらったほうは欲しいもの、必要なものに交換します。そうなると日常にまぎれてしまって、誰からもらった物と意識しなくなります。
だから『心に残るプレゼント』って、いろんな条件を満たしていないと出来上がらない物なんですよね。
私の場合はお姑さんから、結婚前にいただいた指輪が心に残っているかもしれません。小さな真珠が付いた指輪です。
お姑さんはプレゼントが好きな人で、親戚中の子供たちにチャンスがあるたびにプレゼントしていたようです。本人をお店に連れて行って、『欲しいものを選びなさい』というだけ。うるさいことを言わずに、後は財布を出すだけの方針でした。
ジャージを買ってもらった人もいれば、時計を買ってもらった人もいます。ただ共通して言えるのは、そういうサプライズプレゼントを覚えている人が多いこと。
『おばさんには良くしてもらった』と言う人は、過去に必ず何か買ってもらっていました。会っている時間が短い親戚のおばさんなんてそんなに印象に残らないけど、物や思い出を通してそれぞれに心に残ったようです。
今後も『面倒で大変!』って思いながら、いろんなプレゼントを選ぶでしょう。その選ぶために頭をひねった時間まで、プレゼントの一部として相手に渡すつもりで、とことん努力させていただきます。
でもがんばったときに限って、失敗するんですよね。ああ、やっぱりプレゼントって大変です。