海の日の時期になると思うこと

tar-tar2010-07-19

 梅雨が明けたかのような、かっと照ったお天気でした。
 だから夕焼けもきれいです。雲が空全体に緩やかな円を描いており、まるで大きなきのこの傘の下いるような幻想を味わいました。こういう面白い夕焼けに出会えるチャンスは少ないです。

 『海の日』は私が幼い頃にはなかった祝日です。
 8月のお盆時期にレジャーが集中するのを分散しようとか、6月7月に国民の祝日がないからとか、いろんな意見が出てできた祝日だった気がします。

 ちょうど連休になるものだから、この時期に旅行に行く人も多いようで、結構なことです。お盆は実家に帰るという義務が果たせるし、家族で旅行に行きたいという欲も満たせるのです。

 ところが海の日の夕方のニュースを見ると、大概は憂鬱になってきます。
 絶対に水の事故のニュースがあるじゃないですか。
『今年はないといいな』と思ってみても、どこかで誰かが事故にあっています。

 昔々、私が幼稚園児だった頃に一緒だった子が水の事故で亡くなったのです。亡くなったときは小学生になっていたけど、その子のことは覚えていたのでショックでした。大人たちの立ち話を聞いてから、私が急に黙りこくってしまったので母は心配したようです。
 親に心配させるぐらい、ショックだったわけです。今でもぼんやりと亡くなった子の丸い顔を思い出せます。

 たぶん事故の裏には、事故にならなかったけど危なかった経験をした人も多いはずです。1件のミスの裏には、100件のニアミスが隠れているようです。溺れかけたとか、うっかり川で流されそうになったとか、後で笑って済むようなヒヤッとミスはいいのです。一度経験すれば、もうやりませんから。
 重大な事故は後で笑えません。その悲惨な経験が、いつまでも人の心のどこかに住み着いてしまうのです。

 夏休み後半になると水の事故は減る気がします。皆さん、気をつけるからでしょうね。