今週のお題ブログを始めたきっかけって、結構不純です

 ブログを始めたきっかけは、その頃に大好きだった某洋服ブランドに関する情報を読んでほしかったから。結構、不純な動機でしょ?

 今は既に存在しない日本のブランドなのですが、かなり大好きでしたね。洋服ブランドを閉めるときって、売れ残ってしまって、それをバーゲンに出して少しでも現金に換えてやめるというイメージがあります。でもそのブランドは今までのお客様が『最後だから』といって、とにかく買えるだけ買ってくれたので、在庫はほとんど残らなかったんじゃないかしら。
 
 だってそのブランドに変わる洋服って、他にはありませんから。

 そういう意味では流行を作り、流行から遠ざかっても物づくりの姿勢を曲げずに、自分のスタイルを突き通したデザイナーさんは立派でした。
 今はメインのデザイナーが辞めてもブランド名だけを残して、よそから売れっ子のデザイナーをつれてくるというパターンが多いです。
 
 きっぱりと辞めてしまうということは、会社を潰してしまうということです。そこで働いてくれた人たちを路頭に迷わせるということです。それでも止めてしまうというのは、本当に勇気が必要だったでしょう。 
 だからそのブランドがなくなった時点で、私もブログからそのブランドに関する記述をすべて削除しました。それがデザイナーの決心に対しての、私なりの敬意の表し方だと思ったからです。

 今でも洋服ダンスにはその人のデザインした洋服が、かかっています。たとえ着る回数が減っても、タンスを見ると『日本でこういう仕事をしてくれた人がいたんだ』という事実に勇気付けられるからです。
 これからも高いプライドを持って自分にしかできない仕事をしていく日本人が世間に出てきてほしいものです。