昔々、その昔、私が10代で青臭かった頃は『10年後の自分にメッセージを残したい』なんて、思っていました。
でも今は違います。
10年後だと既に『遺言』になっているかもしれない。『メッセージ』には未来があるけど、『遺言』には過去しかありません。日本の法律だと、遺言書に『家族みんなで仲良くしないと、私の財産はあげないよ』とか書いても無効らしいです。
それって夢がないじゃん。愛がないじゃん。
そういうものがないと、後に残された者に救いはない気がするよ。
遺言は残された人に対するメッセージ性があるけど、自分にメッセージってどうなの?自己を確立しているはずの大人のやることじゃないと思います。
いつまでも青臭いことを言って、自分にメッセージを残すような万年少年みたいなのも、実は嫌いじゃないんですけど。いつまでも自己を追求しようとか、自分を突き詰めようとか、前向きロケット団的発想がいいじゃないですか。死ぬ直前まで、人類の進歩を信じているようなタイプの人間ですね。
結局はそういうことを発想できる人が、人類を引っ張っていくのかもしれません。と、言うわけでこのお題に答えた皆さんが人類を前向きに、未来に、導いてくださるということで、私は後ろからノロノロとくっついていきましょうかね。