あったかお弁当にはまる

 ちょっと寒さが緩んだものの、本当にちょっとだけ。どう考えたって、寒さは今が最高潮です。

 学校に通う子供たちの弁当だって冷たくって仕方がない。確かに生野菜やマヨネーズを入れても食中毒の心配が少ない季節です。だけど、肉の脂肪分やバターが弁当の底で固まっているのって、ちょっとわびしくないですか?
 まずいわけじゃないけど、食感が悪いですよね。しかも見た目まで寒くなってくる。

 そんなときに保温弁当箱があったことを思い出したリーリー(娘、中2)です。お友達が学校に持ってきているのを見て、『そういえば我が家にもあったじゃない』と思い出したようです。

 こういう記憶力だけは良いんだから。

 以前によーよーのために買ったのですが、成長期真っ盛りの彼にはワンシーズンと持ちませんでした。だってご飯の量が少なすぎて、問題外だったのです。
 
 たまたま日曜日の夕食はビーフシチューだったのです。たっぷりと作られたビーフシチューを見て、『明日のお弁当にして』といって自分でお弁当箱を棚の奥から出してくるりーりー。

 は?ビーフシチューを保温弁当に入れる?
 タッパに臭いがしみこんで次の日から食べる気がしませんよ。

 仕方がないからお弁当に入れたら、大喜びで帰ってきました。『お友達にもちょっと取られちゃった』といってニコニコしているリーリー。

 え?また何か入れようか?
 その日の夕食は豚汁。ちょっと量を増やせば、お弁当にも豚汁が入ります。

 これもまた大喜び。『やっぱりあたたかいお弁当っていい』といわれちゃうと、ついつい作っちゃうんだな。 
 こうやって、保温弁当箱にせっせと詰めている母なのでした。

 ただ保温弁当箱のおかず部分には、下部に入れた汁物とごはんの温かさが伝わってしまうのです。だから生ものは厳禁。これが意外と面倒です。だって全部が火を通したおかずですよ。真夏のお弁当のおかず並みに気を使うじゃないですか。

 こうやってさらに弁当作りが面倒になっていくのです。