ついつい集めてしまうものって、ありますよね〜

今週のお題「ついつい集めてしまうもの」ですか。ありますよ。

 それは『てぬぐい』ですね。

 田舎に住んでいるので『てぬぐいの専門店』がありません。そういう専門店は都会にしかないのですよ。そうなると置いてあるのは雑貨屋さんだけになります。ですから雑貨屋さんを見つけると、つい中に入って、てぬぐいを探してしまいます。

 最近流行のナチュラル系雑貨のお店だと、数種類はてぬぐいを置いているものです。ただ残念なのは売れ筋の無難な柄しか置いていないこと。いまさら『豆絞り』は欲しくないんだって。

 こんな田舎でも、なぜか小さな『LOFT』はあるのです。そこでたまに、てぬぐいをずらっと並べて売っていることがあります。この時ばかりは端から端までじっくりと眺めて、何枚かまとめて買っていきます。柄が選べるとなると、なぜか『金魚柄』ばかり買ってしまいます。

 だって、可愛いもん。

 そうかと思うと、思いがけずに頂き物があったりするので、助かります。ただし企業名やイベント名が入っていますが、そのあたりもご愛嬌でしょう。以前にいただいたてぬぐいには『鳥獣戯画』が描かれていました。これは結構お気に入りでした。
 
 あとは手芸屋さんで買うという方法があります。夏になると、さらしの生地で幅の狭い反物がたくさん入荷されるのです。どう見ても、カットされていないてぬぐいなのでこれを買うのです。しかもこれをお店で1メートルごとにカットしてもらうだけ。
 これでてぬぐいが出来上がりです。『ウサギ柄』や『カニ柄』といった一色染めのものがおおいですね。

 どうして集めるのが『てぬぐい』なのか?
 それは簡単。てぬぐいは私にとって身近に使うものだから。
 その日の気分に合わせて好きな柄を出してきて、使えるから。そして朝から使いはじめて、夜まで食器を拭くのに使って、その日の出番は終了という辺りも、気に入っています。
 そして毎日、使うものだから。毎日使うからこそ、自分の好きなものを使いたいのです。

 てぬぐいなのに額に入れるような多色刷り(しかも職人さんが手刷りしたもの)がありますが、それよりは自宅のふきんかけにかけられた、普段使いのてぬぐいを見るほうが好きですね。

 てぬぐいは最初は食器を拭くのに使われます。そうやって何年か経ち、生地がすれてきたり、破れてきたりしたら、味噌漬けや粕漬けをつけるときの薄布として使われます。そうやって名誉ある生涯を終了することになっています。そういう点では台拭きやタオルよりは、とことん使われて、捨てている気がしますね。

  

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