「心に残る映画」のお題を見て、早速に映画館で映画の2本目を見てきました。だから『ぱーと2』ね。
地元で発行されている地域情報の雑誌があるのですが、そこの映画紹介にはこの映画は載っていませんでした。そして上映予定にも載っていない。
それなのに急遽、週末から公開ってどうして?
新聞の新作映画紹介にも、大きく載っているのはどうして?
世間のこの期待っぷりはどうして?
そういうわけで『英国王のスピーチ』を見てきました。見終わったら、出口にアカデミー賞4部門獲得の大きな文字がでかでかと出ていました。
そうか、私が見ている間に決まっちゃったのね(いや、実は計算していたよ)
これが都会の映画館だと出た途端に感想を聞いてくれるテレビ局がいたりするけど、田舎では暖かい気持ちだけを心に残して帰るしかありません。
そのあたりはちょっと寂しいよ。
アカデミー賞の作品賞に選ばれる映画は、さすがに数多くの作品から選ばれるだけのことはあります。他のノミネート作品を見ていると、作品賞に選ばれたものよりも、こっちのほうが好きという個人的好みは出ます。でも時間が経って、改めて10年前、20年前の候補作品を見ていると、やはり作品賞に選ばれた作品は、何年経っても色あせない良い作品なのです。
『英国王のスピーチ』も、そういう色あせない作品のひとつといえるでしょう。史実と違う部分があっても、脚本の良さでカバーしているし、役者のうまさで補っているから、私はちっとも気になりませんでした。むしろ登場人物の魅力や人柄を浮き彫りにしてくれて、プラスに働いたと思いました。
映画『アマデウス』はモーツアルトをサリエリという第3者から見たと手法で成功しましたが、この作品も英国王を別の第3者の目で見たという手法で成功している気がします。
ブログでも出来事を羅列されたものはつまらないけど、そこに客観的な感想がついていると、俄然面白くなるようなものです。
なお、王妃エリザベスはおしゃれで素敵です。本人の人柄もすばらしいけれど、ファッションの詳細は大きなスクリーンでじっくりと見ていただきたいものです。ハットピンって、ああいう風に使うんだって、じっくり見させてもらえますから。
いや、ハットピンが好きなもので。