卒業の実感がない

今週のお題「卒業」です。今年は娘の中学校卒業なのですが、親には実感がありません。なんといっても『卒業式』がありません。

 そうなんですよ、『卒業式』がないのに、卒業とは全くもって変でしょ。
 卒業式じゃなくて『修了式』があるんだそうです。
 そりゃ、同じ高校に通うんだから、卒業じゃ変ですけど、修了ですか。
 学校側としては『道まだ半ば』というスタンスですね。中高一貫教育というのはそういうものなのでしょうか。

 それでも『卒業アルバム』は作られるそうで、娘は『アルバム委員さんは3年間の写真をいろいろと選んで大変そう〜』と言っていました。6年分をまとめてでもいいじゃん、と思っていたら、意外と高校は別の学校に行くという人がいるんですね。いろんな事情があるんだろうけど、事情じゃなくて、夢と目標を持って、他校に進学するという風になってもらいたいものです。

 先日テレビのニュースで宝塚音楽学校の卒業風景を流していました。この中に娘の学校の先輩が出ていたらしく、学校ではその話題で持ちきりだったそうです。親元から中高一貫校にそのまま進学しちゃえば、きっと楽だったでしょう。それなのに彼女はあえて宝塚音楽学校を目指して、親元を離れて2年間頑張るという選択をしたわけです。
 まさに夢と目標を持って自分の道を切り開いたわけで、いろんなしがらみを断ち切って中学卒業に望んだのではないかと思うわけです。

 はっきり言って、かなり格好がいい。

 娘は友達と一緒に『先輩の舞台を見に行きたい〜』なんて言っています。この道でやっていくと決めた女の生き様を見て、少しは自分の道について考えてくれるなら、それもアリかな。演じている側のプロ根性と、見ている側の気楽さとのギャップだけでも感じてほしいものです。
 
 だって今は修了式でも、いずれは卒業式がやってくるのだから。その時に後悔しない選択ができるかどうかで、その先の人生の後悔度が少なくなる気がします。きっと誰でも一度は自分の選択に疑問を持つし、絶対に後悔はするのです。それでも『私は後悔はしない』と決めることが、そのあとの最良の人生につながっていると信じています。

 卒業をされる皆さん、おめでとうございます。どうか今日よりも明日が最良の日でありますように。