夏にはやっぱり海水浴

今週のお題「海」が見えれば、とりあえずテンションが上がる私です。都会生まれの都会育ちで、リアルに知っている海といえばお盆真っ最中のクラゲ警報が出ている海か、倉庫に囲まれた大きな港というなさけなさ。

 だってリアルな海に初めて入ったのは小学3年生になってからです。そのときでさえ、『お盆の真っ最中でクラゲが出るから』という理由で波打ち際で遊ぶだけでした。そもそも親が海で遊ぶ楽しさを知らないから、子供を海に連れて行こうと思わなかったようです。たぶん両親とも泳げませんしね。
 都会に住んでいるから、港近くに行くと海が見れるけど、一緒に倉庫群と起重機が目に入ります。そして海の先には堤防が見えて、なんとなく人工的です。

 だから『学校で習ったとおり、水平線って丸いんだ』って実感したのは、かなりおおきくなってからです。自分でお金を出して、旅行するようになって、やっと体ごと海に入れるようになったのです。海で泳ぐと、泳ぎが下手な私でもなんとなく上手に浮いている気がします。それは塩水のおかげだとわかっているのだけれど、ちょっと嬉しい。
 浮き輪を使えば、結構遠くまで泳げるのです。疲れるまで泳いでも、海岸からあまり離れていなくてちょっと驚かされます。

 海で遊ぶって、なんて楽しんでしょうか。

 今住んでいる場所は、海が近いです。よそから来た人は『ここは磯の香りがする』といいますが、住んでいる人間には慣れっこになってしまってよく分かりません。買い物に行くときに通る道路は海に面しているし、少し高台に登れば海が見えるのが当たり前。
 船や釣り人を見るのは日常茶飯事だし、造船所も珍しいものではありません。

 こんな場所でも、海水浴は別です。海水浴をしようと思うと、浜のある場所に行かなくてはいけないので車で行っても40分はかかります。
 この『ちょっと遠くに行かないと出来ない』というのが、心くすぐられる要素ですね。子供たちが小さい頃は毎年、必ず海水浴に出かけたものです。午前中からパラソルを借りて、昼過ぎまでのんびり過ごすか、午後からパラソルを借りて、夕日を眺めるまでビーチにいるかはそのときの気分です。
 後でシャワーを浴びると肩や背中が痛いんだけど、それを上回る楽しさが待っているから、海に行ってしまうんだと思います。

 そういえば海水浴に行った日の夕食は疲れちゃって外食ということが多かったのですが、なぜか回転寿司を選んでいました。波打ち際で、カニとかヒトデを見た後だからでしょうか。それとも釣り人のバケツに入ったぴっちぴちの魚を見たからかも。