かつての「子供」が今の「大人」

今週のお題「おとな」と聞くと、商品名の頭に「大人」とつくものが目に付きます。スーパーやコンビニの「大人」向けのお菓子とか「大人」の音楽レッスンもあります。「おとな」の保険もあった気がします。

こういう「大人」向け商品って、子供の人口が減っているから増やしているんですね。子供が食べる菓子にしても、音楽教室にしても、顧客が減る一方です。それに対してかつての「子供」が「大人」になって、昔を懐かしんで菓子を買ってくれたり、音楽レッスンに通うのです。
「おとなの保険」に到っては40〜50代が対象です。一番事故率の少ない年齢層にターゲットを絞っているのです。

すでに商品市場においては、「大人=二十歳」という図式が崩れているのです。二十歳が大人というのは法律上の話で、世間から大人と認められる年齢はもっと人間が成熟してからということになるのでしょう。
孔子にしても「三十にして立ち、四十にして惑わず」なので、二十歳なんて「おとな」としてはまだまだという年齢なのでしょう。

成人の日を迎えた二十歳の皆さん、おめでとうございます。振袖を着ても、スーツを着ても、借り物みたいに見えるうちは「おとな」じゃないのかもしれません。町いっぱいに初々しさが目立つ成人の日まで、あと少しです。