もったいない、雨コートの話し

今週のお題「レイングッズ」にまさにピッタリ、雨コートのお話しです

実家の片付けをしていた時に、和箪笥の中も隅から隅まで引き出しを開け、畳紙はひとつひとつ紐を解いて中を確認しました

 

その結果、雨コートが見つかったのです

仕付け糸がついたままのコート

なぜだ?

 

母は着物を着る時に必要だと思って、私と自分の雨コートを作ったようです

そう思ってすでに30年

思っただけで、着る必要がないままに過ぎたわけです

そりゃそうでしょう

着物って汚したくないから、雨が降るとなったら、洋服で出かけるじゃないですか

 

30年経っても、雨コートなら着れるかもと思いましたが、色を見てあきらめました

派手なピンク色

なんでこんな色がいいと思ったんでしょう

完全に若さゆえの過ちです

 

一方、母の雨コートは濃いめの渋い紫で、裏地は洒落た蛇目柄

まさに好みドンピシャ

でも仕立て直しをしてもらわないと、絶対に着れないし、雨の時に着物で外出する気がないので、必要ない

 

こうやって畳紙に包み直されて、雨コートは再び引き出しに入れられるのです