若気の至りで、ヤギの話し

今週のお題「乗ったことがある動物」

私の母方の実家はとにかく典型的な日本の田舎で、いまだに風呂は薪で焚いてます

私の子供の頃はほぼ自給自足できていたようで、池に養殖のマスがいて、小屋には羊(羊毛を取るため)、鶏(主に卵、ラストはお肉になる)がいました

夏には蚕を飼って、絹糸をとる

もちろん畑や田んぼで農作物はとれるので、ほぼ生きていけます

 

そして、隣の親戚の家にはヤギがいました

そう、ヤギからはミルクが絞れるんですよ

都会の牛乳に慣れた軟弱な私は嫌いでしたが、新鮮な暖かいミルクはすげーご馳走だったわけです

 

そのヤギさんを見て、小さかった私は思ったわけです

「小さいけど、馬に似てるから、きっと乗れる」

ヤギに乗って駆け回る少女を夢見たわけです

実際にヤギ小屋に入ってヤギのそばに立ってみました

絶対に足が届かない

足が届かないなら、乗れないじゃん

仕方ないから、そばにいた大人に助けを求めました

「ヤギさんに乗りたいから、抱っこして」

「ヤギの背中がポッキリ折れるから、ダメだわ」

え?ヤギさんってそんなに弱いの?

 

ヤギに乗りたかった私の野望は、そこで一気に崩れました

抱っこしてもらえないとわかったので、ひたすら足を伸ばして、頑張ります

それを見た大人たちは大笑いします 

さらに頑張ります

 

仕方ないと思ったのでしょう

誰か抱っこして、私をヤギの上に乗せてくれました

気持ちはやったー、やったー

でしたが、動けません

やはり重量オーバーでヤギさんは、一歩も動けなくなっていたのです

 

すぐに私はヤギさんから下されて、すっかりヤギさんと仲良くなった私はヤギさんに餌を与えました

ちょうどその時の写真が残っていたので、思い出したのです

 

よく見たらヤギの目って、怖いですよね

子供の頃はすごく可愛いって思っていたのだから、不思議なものです