『人生最大のピンチ』ってほどじゃないあたり、やっぱり日本って平和かも

 今週のお題戦場カメラマンの渡部陽一さんがテレビでお話している様子をを見ていると、一般的な日本人が会うはずのないようなピンチに何回も会っていらっしゃるようです。

 『死にかけた』というのがたぶん『人生最大のピンチ』だと思うのですが、そういう機会って滅多とありませんよね。この平和な日本ではそんな目に一生出会わないまま死んでしまっている人が多いことでしょう。
 むしろそういうことにならないように、日常生活を送るように小さい頃からしつけをされているといってもいいのです。

 それなのに『人生最大のピンチ』に出会ってしまう不運って…、まるでジョン・マクレーンですか?あ、古かったかも。



 命にかかわるほどじゃないけど、いろんな人に迷惑がかかりそうな予感100パーセントのドジなら経験があります。
 それは『引越し先の鍵を、引越しのトラックの中にしまっていることに気がついた時』です。

 この時は4トントラックにするか、10トントラックにするか微妙に悩むぐらいの荷物の量だったのです。引越し屋さんが『4トンでどうにかなるでしょう』と言って、4トントラックに決まったのです。
 この4トントラックにびっしりと隙間なくタンス、家電、ダンボールを詰め終わって、後は出発するだけという段階で気がついたのです。『新居の鍵がない…』と。

 そのとき荷物を積んでくれた引越し屋さんの面々、私たち家族、みんなでフリーズ。

 だって4トントラックに荷物を詰めるためだけに、担当としてベテランの人がわざわざ回されてきたぐらいなのです。つまりそれぐらいびっしりと荷物が詰まっていたのです。これがゆとりいっぱいの10トントラックなら、少し荷物を出すだけで簡単に鍵は出てきたはずのなのに。
 だけどこれは荷物が天井までいっぱい詰まった4トントラック。これをおろして、また詰めるために時間がかかるのは目に見えています。

 ここで旦那様が一言。
 『よし!荷物を新居に入れる前に、不動産屋さんで予備の鍵をもらってこよう』

 おお、ナイスアイデアです。賃貸ならではの裏技です。
 というわけで、私の人生最大のピンチは3分ぐらいで解決しちゃいました。普通はもうちょっと時間がかかったり、感動的な経過があるもんですよね。薄っぺらな人生を送っていると、語れるものが少ないという典型的な例です。